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セミナーレポート(ストームフェア09) パート32009/12/07 8:00 am

今年も大盛況で幕を閉じたストーム&ロトグリップフェア。最終日の会場ではハンク・ブーマーシャイン氏を講師としたセミナーが開催されました。

セミナーに参加できなかった皆様のために、数回に分け、簡単にセミナーの内容をまとめたものを紹介していますが、今回はそのパート3。レポート・パート1ではストームそしてロトグリップ社の開発の方向性、パート2では新製品について説明しました。そして今回のパート3では、今最も注目されているカバーストック技術“サーフェイス・トポグラフィー”に関する情報です。サーフェイス・メンテナンスに関する情報も紹介する予定でしたが、そちらはパート4にて紹介させていただきます。

サーフェイス・トポグラフィー

セミナーレポートパート1で説明がありましたが、ストーム社は耐吸油性のカバーストックをキーコンセプトとし、カバーストック材質の開発を行ってきました。カバーストックのパフォーマンス寿命と耐久性を重視し、これまでカバーストックの摩擦を高めるのに最も効果的だと言われてきたオイル・アブゾーププション・レート(材質がオイルを吸収する速度)を落としながら、効果的なサーフェイス・トポグラフィーを追求ことにより、カバーストックの摩擦を高める研究開発を行ってきたのです。この結果、ストーム社は業界で最もオイルの吸収速度が遅い材質と、最も優れたサーフェイス・トポグラフィー技術を手に入れることが出来たのです。

サーフェイス・トポグラフィーとは、カバーストックの表面を電子顕微鏡で見たときに確認できる表面の凹凸で、RA値とRS値で測定されます。プロファイロメーター(右写真)という測定器により1ミクロン(0.000001インチ)単位で測定されるRA(ラフネスアベレージ)は、1切断面の中央線に沿って、頂点と谷底の距離を計り、その平均を出したものです。



RAとは簡単に言えばカバーストック表面が持つ“スパイクの長さ”を表しているのです。一方のRSは、1エリアにおける頂点の数、つまりスパイクの数を表しています。
RA値とRS値の例:



カバーストック材質のRAそしてRA値は、材質を500グリットのアブラロンで一定時間研磨してから計測されます。つまりこれらの値は、素材そのものが持つ粗さ(摩擦力)を表しており、単に表面仕上げによって作られたものではありません(ストームがどのように優れたサーフェイス・トポグラフィーを作り出しているのかは企業秘密ですが・・・)。サーフェイス・トポグラフィーの重要性を認識したUSBCは、現在ではRA値に規制を設けるようにまでなりました。

レーン上に塗布されたオイルの厚さの平均は30ミクロン。現在ストームのカバーストック材質で最もオイルに強いR2XのRA値は、およそ43ミクロン。R2Xがオイルに強いのは、スパイクがオイルで覆われているレーンサーフェイスに直接コンタクトするからなのです。

R2Xが搭載されたヴァーチャル・グラビティーにいたっては、4000番のアブラロンで仕上げられているにもかかわらず、35ミクロンのRA値を維持しています。




一方スパイクの数を表すRSですが、計測ポイントによって数値が大きく変化するため、まだUSBCによる数値規制は設けられていません。しかしながら一般的に、レーン表面への接地面積に関るRS値が、ドライレーン(バックエンド)での摩擦に影響することはわかっています。そしてストームでは、特定の凹凸パターンでRS値をコントロールし、ドライゾーンの摩擦力を高める方法を発見しました。そして開発されたカバー材質が、ストームのR2Sなのです。

ツアー・ドミネーションに搭載された新開発R3Sカバーストックは、ドライレーン摩擦係数が非常に高いカバー、つまりバックエンドでの摩擦が非常に高い素材ですが、この素材の素晴らしい点は、RA値も非常に高い点です(39から41ミクロン)。つまりバックエンドでの摩擦の高さだけでなく、オイル上でもR2Xに近いトラクションを見せるのです。

そしてストームの新しいインベージョンシリーズとともに発表されるR3X(インセプション)カバーストックは、ストーム独自のサーフェイス・トポグラフィー技術を駆使した材質で、市場で最も高いRA値(オンレーン摩擦係数)と、非常に高いドライレーン摩擦係数を持つリアクティブ・カバー・ベース素材です。なんとR2Xとの比較テストでもオイル内での摩擦が9%、バックエンドでの摩擦が5%高くなっています!

中球も、手前から高速回転をしながらも奥でシャープに曲がる、今までに無かった動きを見せる新開発のコアを搭載しています。

まもなく発売される「インヴェージョン」。皆さん是非お試しください!

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